エージェント
GitHub Octoverse 2026:AIエージェントがプルリクエストの40%超を開始
GitHubのOctoverse 2026によると、9月のプルリクエストの40%超をエージェントが起草した(3月は17%)。数字が測るものと測らないもの。
2026年3月、GitHubのプルリクエストの17%は、コーディングエージェントが書いた下書きから始まっていた。9月にはそれが40%を超えた。これが、2026年10月28日にGitHub Universeの発表と合わせて公開されたGitHubの年次レポートOctoverseの目玉の数字である(GitHub)。
これらはGitHub自身によるプラットフォーム上の計測値である。GitHubはCopilotとコーディングエージェントも販売しているため、このレポートは同プラットフォームの利用状況を示す有用なデータではあるが、独立した監査ではない。
主な数字
- エージェントが開始したプルリクエスト:2026年9月に40%超(3月は17%)。9月だけで約1億1,000万件で、3月の量の約6倍にあたる。
- 全体の活動:2026年9月30日までの12か月間に179億回のプッシュ(2024年と2025年の合計を上回る)、343億件のコミット、13億件のマージされたプルリクエスト(1日あたり約350万件)。
- Copilotユーザーのエージェント利用:Copilotの月間アクティブユーザーの55%がエージェント機能を使っている(1年前は35%)。
- 複数のモデル:9月、自分でモデルを選ぶCopilotユーザーの61%が複数のモデルを使った(4か月前は50%)。
すべての数字の出典:GitHubのOctoverse 2026の投稿。
「エージェントが開始」の意味
GitHubは、最初の下書きがGitHubが検出できるコーディングエージェントによるものである場合に、そのプルリクエストを「エージェントが開始」と数える。その後に開発者が一部を書き直してもよく、その場合も数に含まれる。GitHubはこの数字を下限だとしている。検出されないエージェント利用があるためだ。
したがって、40%はGitHubにマージされたコードの40%をエージェントが書いたという意味ではない。レポートは、エージェントの下書きのうちレビュー後にどれだけが残るかを示しておらず、公開リポジトリと非公開リポジトリの内訳も示していない。
エージェントのプルリクエストも同じ割合でマージされるのか
GitHubによれば、エージェントが開始したプルリクエストの約87%は複数のファイルを変更する(それ以外では79%)。2月には、エージェントが関与したプルリクエストの83%が2週間以内にマージされ、それ以外の約86%をわずかに下回った。9月にはエージェントの数字が90%に達し、比較対象のグループは約86%にとどまった。
マージ率が測るのは変更が受け入れられたかどうかであり、変更が正しかったか、後から手直しが必要だったかではない。GitHubはまた、エージェントの設定ファイルを持つ新しいリポジトリは、持たないものの8倍のコミットを記録したと指摘している。これは相関であり、そのファイルが活動の増加を引き起こす証拠ではない。
レビューがボトルネックになる理由
エージェントが変更の増え続ける割合を起草するなら、人間の作業はタスクの指定と結果のレビューに移る。同じ週のGitHub自身のリリースもその方向を示している。Copilot Fusionはタスクごとにモデルを選んで組み合わせ、Agent Mergeはプルリクエストを監視して、失敗したチェックやマージコンフリクトを見つける。
レポートはまた、AI支援のコードレビューとGitHub Advanced Securityの利用がいずれも前年比で90%超伸びたこと、そして、漏えいしたシークレットをブロックするプッシュ保護が今年58億回のスキャンを実行したことも述べている。
言語と国
TypeScriptは、コントリビューター数でGitHub上の最も使われている言語であり続け、PythonとJavaScriptがそれに続く。GitHubの開発者は現在2億2,500万人を超える。最大のコミュニティは米国(3,830万人)とインド(3,200万人)で、フランスは475万人である。
押さえておくべき点
- 40%という数字は、最初の下書きが検出可能なエージェントによるものであるプルリクエストの割合で、GitHubが自社プラットフォーム上で計測した。
- これは下限であり、コードの品質や、エージェントのコードがどれだけ本番に入るかを測るものではない。
- チームにとっての実務的な問いは、「エージェントを使うべきか」よりも、その出力をどうレビューするかである。テスト、必須のチェック、明確なタスクの記述がその手段になる。