モデル

COBOL、Fortran:OpenAIがレガシー移行にAIを提案

OpenAIはGPT-6.1 SolでCOBOL移行の成功率が5.4%から86.6%になったと報告。テスト、実際の価格、限界を検証する。

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2026年10月19日、OpenAIはいわゆる「低リソース」言語に関する結果を公表した。COBOL、Fortran、Visual Basic、OCamlで、PythonやJavaScriptに比べて公開されているコードがはるかに少ない言語である。見出しの数字は印象的だが、OpenAIが自ら設計した2つのテストによるもので、公開されているのはそのうち1つだけだ(OpenAI)。何が測定され、いくらかかり、信じる前に何を確認すべきかを整理する。

要点

COBOLが今も重要な理由

OpenAIは、COBOLがオンラインバンキングシステムの40%超、対面のカード取引の80%、ATM取引の95%を支えていると述べている。これらは第三者の情報源から引いた数字である(OpenAI)。Anthropicも同程度の規模の数字を挙げている。米国のATM取引の95%である(Claude)。

問題はよく知られている。不完全なドキュメント、すでにいない当初の開発者、今ではコードの中にしか存在しない業務ルールだ。主に現代のコードで学習したモデルは、これまでこの分野で弱かった。

このテーマは市場も動かす。2026年2月23日、AnthropicはClaude CodeがCOBOLシステムの調査と分析を自動化できると述べ、IBMの株価はその日13.2%下落した。2000年10月以来最大の下げ幅だった(Reuters)。OpenAIは競争の激しい領域に入っている。

2つのテストの仕組み

MultiLangBenchは、モデルにSQLite 3.40.1互換のデータベースエンジンを、ドキュメントだけを頼りに、インターネット接続なしで書かせる。プログラムは初期データベースとSQLクエリを受け取り、変更後のデータベースを書き出し、本物のSQLiteがその結果を検証する。環境からSQLiteの痕跡をすべて取り除かなければならず、誤った言語で書かれた解答や複数の言語を混ぜた解答は0点になる(MultiLangBenchのREADME)。

テストはSQLiteのTCLスイートに由来する。約51,000件のテストのうち、24,000件が変換できた。コストを抑えるため、READMEは272件だけを実行することを勧めている。スコアは、テストの合格率とそこに至るまでのAPIコストの組になっている。

COBOL移行テストは、モデルにCOBOLプログラムを、動作を保ったままC++、Java、Kotlin、Python、Rustのいずれかに翻訳させる。移行が成功と数えられるのは、隠されたすべてのテストに合格し、出力がバイト単位で一致した場合だけである。OpenAIは示唆に富む例を挙げている。COBOLの固定小数点演算は、丸めが要求されない限り余分な小数桁を切り捨てる。丸めを行う書き直しはエラーなく動くが、金額が異なってしまう(OpenAI)。

言語別の結果

MultiLangBenchでは、最大の推論の負荷において、GPT-6 Astraは20言語すべてで向上した(OpenAIによる)。

Astraは20言語のうち19言語で83%を超える。小型のGPT-6 Lunaは平均40.3%で、GPT-5.6 Solより高く、サンプルあたりの推定APIコストは0.77ドルと、GPT-5.6 Solの3.48ドルに比べて約78%安い(OpenAI)。

COBOL移行では、GPT-6.1 Solは低い負荷で5.4%から86.6%に上がり、APIコストはGPT-5.6 Solの61%で、より高い負荷では97.9%に達する。OpenAI自身が、このテストを「close to saturation」と述べている。

実際の価格

100万トークンあたりの標準APIレート、短いコンテキスト(OpenAI):

BatchモードとFlexモードではこれらの価格が半額になり、即時の応答を必要としない大量の移行には現実的な利点となる。長いコンテキストでは、GPT-6.1 Solの入力価格は2倍の$4になる。

サブスクリプションでは、CodexはChatGPT Plus(月額20ドル)にGPT-6.1 Solとともに含まれ、Proプラン(月額100ドル、200ドル、500ドル)にも含まれる。APIキーでの利用はAPIレートで課金される(OpenAI)。

現実的な使い方

限界

進歩はOpenAI自身の数字では本物だが、実際の本番コードでの独立したテストがなお必要である。

開発者にとっての意味

第一に、コストの低下はスコアと同じくらい重要である。100万トークンあたり2ドルと10ドルで、半額のBatchモードがあるモデルなら、プログラムのポートフォリオ全体を繰り返し試行にかけることが現実的になる。成功率が5.4%の以前のモデルでは、これはほとんど意味をなさなかった(OpenAI自身の数字による)。

第二に、価値はテストに移る。移行の成功は動作の同等性で定義される。レガシーシステムに回帰テストのスイートをすでに持つチームが最初に恩恵を受ける。そうでないチームはそれを作る必要があり、そこにエージェントが役立つ。

第三に、自分で測ること。MultiLangBenchは再現可能な方法を提供するが、その周りのエージェントのループは自分で構築しなければならない。実際のCOBOLプロジェクトで意味を持つ唯一の指標は、自社のプログラムのサンプルと、自社の期待出力による測定である。

最後に、AnthropicとOpenAIがこの分野に入った今は、ベンダーのベンチマークだけを根拠に全面移行するのではなく、限定的なパイロットを行う時期である。

出典

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