実践ガイド
Claude Code、Cursor、VS CodeでMCPサーバーを設定する方法
Model Context Protocolとは何か、Claude Code・Cursor・VS Codeへのサーバー追加方法、リファレンスサーバーとセキュリティ上のルールを公式ドキュメントで解説。
MCPサーバーを使うと、コーディングエージェントが外部のツールにアクセスできる。GitHubリポジトリ、データベース、ブラウザ、ライブラリのドキュメントなどである。本ガイドではプロトコルを説明したうえで、よく使われる3つのクライアントでの設定を解説する。コマンドとファイルは公式ドキュメント(確認日:2026年10月20日)から引用している。
MCPとは
Model Context Protocol(MCP)は、AIアプリケーションを外部のシステムに接続するためのオープンソースの標準である。外部のシステムには、ローカルファイル、データベース、検索エンジンのようなツール、ワークフローが含まれる。策定者はこれをAIアプリケーション向けのUSB-Cポートにたとえている(modelcontextprotocol.io)。用語集のMCPの項目も参照。
- サーバーが公開するもの:ツール(モデルが実行できる操作)、リソース(コンテキストデータ)、プロンプト(指示のテンプレート)である(MCPアーキテクチャ)。
- 2種類のトランスポート:stdioは、クライアントが同じマシン上のローカルプロセスとしてサーバーを起動する場合に使う。Streamable HTTPはリモートサーバー向けで、ベアラートークン、APIキー、カスタムヘッダーに対応する。
Claude Codeにサーバーを追加する
Claude Codeはコマンドラインから設定する(Anthropic)。エージェントをまだインストールしていない場合は、ガイドClaude Codeのインストールと使い始め方を参照。
リモートサーバー(HTTP)はオンラインサービスに推奨される方法である。
# Basic syntax
claude mcp add --transport http <name> <url>
# Real example: Connect to Notion
claude mcp add --transport http notion https://mcp.notion.com/mcp
ローカルサーバー(stdio):--以降がサーバーを起動するコマンドになる。
claude mcp add --env AIRTABLE_API_KEY=YOUR_KEY --transport stdio airtable \
-- npx -y airtable-mcp-server
SSEトランスポートは非推奨で、Anthropicはサーバーが対応していればHTTPを使うことを推奨している。サーバーを管理するコマンドは次のとおり。
# List all configured servers
claude mcp list
# Get details for a specific server
claude mcp get notion
# Remove a server
claude mcp remove notion
# (within Claude Code) Check server status
/mcp
3つのスコープ(--scopeオプション):
local(既定):現在のプロジェクトで自分だけが使う。~/.claude.jsonに保存される。project:リポジトリのルートにある.mcp.jsonファイルでチームと共有する。コミット対象である。user:自分のすべてのプロジェクトで使う。~/.claude.jsonに保存される。
クローンしたリポジトリが、自身の.mcp.jsonのサーバーを自分で承認することはできない。ワークスペースの信頼ダイアログを承認するまで保留のままになる。権限を絞ったパーソナルアクセストークンで認証する、GitHubのリモートサーバーの公式の例:
claude mcp add --transport http github https://api.githubcopilot.com/mcp/ \
--header "Authorization: Bearer YOUR_GITHUB_PAT"
claude mcp addはトークンを検証せずに設定を保存する。接続は/mcpで確認する。
Cursorにサーバーを追加する
Cursorでは、Marketplaceからワンクリックでインストールする方法(Customizeページの「Add to Cursor」ボタン、OAuthサインイン)と、mcp.jsonファイルによる手動設定がある(Cursor)。
- プロジェクトの
.cursor/mcp.json:プロジェクト固有のツール向け。 - ホームディレクトリの
~/.cursor/mcp.json:どこでも使えるツール向け。
Cursorのドキュメントに示されている、Node.jsで起動するローカルサーバーの例:
{
"mcpServers": {
"server-name": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "mcp-server"],
"env": {
"API_KEY": "value"
}
}
}
}
リモートサーバーの場合、エントリではcommandの代わりにurlキー(必要に応じてheadersも)を使う。Cursorはstdio、SSE、Streamable HTTPに対応し、${env:NAME}の記法を解決するため、秘密情報を平文で書かずに環境変数から読み込める。
VS Codeにサーバーを追加する
VS Codeでは、コマンドパレット(Macでは⇧⌘P、WindowsとLinuxではCtrl+Shift+P)を開き、MCP: Add Serverを実行する(Microsoft)。サーバーの提供元がURLを示している場合はHTTP、コマンドを示している場合はCommand (stdio)を選ぶ。ドキュメントの例であるPlaywrightサーバーには、Node.js 18以降が必要である。
node --version
npx --version
Command (stdio)を選び、次を入力する。
npx -y @playwright/mcp@latest
サーバーにID(たとえばplaywright)を付け、保存先を選ぶ。
- Global > Copilot Global:
~/.copilot/mcp-config.json。すべてのワークスペース向け。 - **ワークスペースルートの
.mcp.json**:チームと共有する場合(実験的な設定chat.mcp.workspaceRootConfig.enabled)。 - **
.vscode/mcp.jsonまたはユーザープロファイルのmcp.json**:引き続き利用できるが、ガイド付きのフローでは非推奨と表示される。
形式に注意する。移植可能なファイルはmcpServersキーを使い、VS Codeの形式はserversを使う。サーバーギャラリー(プレビュー)は、拡張機能ビューで@mcpと入力すると開く。Microsoftはさらに、セッションでサーバーのツールが実際に呼び出されたことを確認するよう勧めている。設定を追加しただけでは、エージェントがそれを使っている証拠にならない。
リファレンスサーバー
MCPプロジェクトは、プロトコルを試すためのリファレンスサーバーを維持している。Everything、Fetch、Filesystem、Git、Memory、Sequential Thinking、Timeである(公式の例)。TypeScriptのサーバーはnpx、Pythonのサーバーはuvxで実行する。
npx -y @modelcontextprotocol/server-memory
uvx mcp-server-git
企業が自社プラットフォーム向けに維持しているサーバーは、modelcontextprotocol/serversリポジトリに一覧がある。
セキュリティ:守るべきルール
ローカルのMCPサーバーはサンドボックス化されたプラグインではない。通常のプロセスであり、環境変数を引き継ぎ、アカウントで読めるものはすべて(SSHキー、クラウドの認証情報、ホームディレクトリ)読むことができ、ネットワーク接続も開ける(modelcontextprotocol.io)。公式の推奨事項は次のとおり。
- 棚卸しをする:使わなくなったサーバーを削除し、残りの各サーバーの入手元を把握する。
- サーバーがマシンから何も必要としない場合は、リモート版を選ぶ。
- **提供元を確認し、
latestではなくバージョンを固定する**。更新は意図的な習慣にする。VS CodeのPlaywrightの例は@latestを使っているので、自分の方針に合わせて調整する。 - サードパーティのサーバーは隔離する(コンテナ、サンドボックス、仮想マシン)。
- アクセスを制限する:サーバーごとの認証情報、特定のディレクトリに限定したファイルシステムへのアクセス、可能な限り読み取り専用、ネットワークの送信制限。
- ツールの説明を読む:モデルはそれを指示として読むため、プロンプトインジェクションの入り口になりうる。
Anthropicも、各サーバーを接続する前に信頼できるかを確認するよう求めている。特に外部のコンテンツを取得するサーバーが対象である(Anthropic)。Cursorは、最小限の権限のAPIキーを使い、重要な連携ではソースコードを確認することを勧めている(Cursor)。
さらに詳しく
- MCPに対応するツールは、各ツールのページで確認できる:Claude Code、Cursor、GitHub Copilot、Cline。
- エディターの比較:Cursor、Devin Desktop、Copilot。
- 生成されたコードのリスク:セキュリティに関する研究が示すこと。
出典
- Model Context Protocol: What is MCP?(確認日:2026-10-20)
- Model Context Protocol: Architecture overview(確認日:2026-10-20)
- Model Context Protocol: Example Servers(確認日:2026-10-20)
- Model Context Protocol: Local Server Security(確認日:2026-10-20)
- Claude Code Docs: Connect Claude Code to tools via MCP(確認日:2026-10-20)
- Cursor Docs: Model Context Protocol(確認日:2026-10-20)
- VS Code Docs: Add MCP servers in VS Code(確認日:2026-10-20)
要点:MCPサーバーの追加には1つのコマンドか数行のJSONがあれば足りるが、ローカルのサーバーは自分の権限で動作する。提供元が明確で、バージョンを固定し、アクセスを制限したサーバーだけをインストールすること。