エージェント
ClaudeのMessages APIにメッセージスレッド、MeituanがLongCat-2.5を公開、QodoがCodexにコードレビューを組み込む:11月3日のまとめ
AnthropicはエージェントがClaude APIに新しいメッセージだけを送れるようにし、Meituanは入力100万トークンあたり0.30ドルでLongCat-2.5をコーディングエージェントに開放、QodoはCodexの作業をレビューする。
コーディングエージェントを使う開発者向けの話題が3つ。Claude APIで長いセッションを速く回す方法、エージェント作業向けの新しい中国製モデル、そしてCodexの中に入ったレビュー工程だ。
メッセージスレッド:会話は一度だけ送る
Anthropicは11月2日、Messages APIのメッセージスレッド(message threads)をパブリックベータとして公開した(Anthropic)。これまでエージェントはターンごとに、ツールの結果も含めて会話全体を送り直していた。スレッドを使うと、最初のリクエストで会話全体、システムプロンプト、ツールを送り、"thread": {"type": "create"}を付ける。以降のリクエストは新しいメッセージと直前の応答のidだけを、"thread": {"type": "continue", "previous_message_id": "..."}とベータヘッダーmessage-threads-2026-08-12付きで送る(ドキュメント)。
Anthropicによると、ほとんどのClaude Codeユーザーでスレッドが既定で有効になった状態で、50万〜100万トークンのリクエストでは最初のトークンまでの時間の中央値が約35%短縮された。トークン消費は変わらない。Claudeは毎ターン会話全体を読み、料金とレート制限も通常どおりだ。
ドキュメントには明確な制約がある。スレッドはベストエフォートで、最後のリクエストから5分で期限切れになり、最後の使用から1時間以内に削除される。Anthropicはスレッドを暗号化してメモリ上に置き、ディスクには書き込まないとしている。正となるデータはアプリ側にある。すべてのメッセージを自分で保存し、継続リクエストが404エラーを返したら、会話全体を新しいスレッドで送り直す。ベータは全モデルが対象で、Claude Platform、Claude Platform on AWS、Microsoft Foundry、Anthropicが管理するGoogle Cloud上のClaudeモデルで使える。
MeituanのLongCat-2.5、長いエージェント作業向け
MeituanはLongCat-2.5を公開した。ネイティブなマルチモーダルのMixture-of-Expertsモデルで、総パラメータは1.6兆、トークンごとに約480億が有効になる(LongCatブログ)。ブログ記事の日付は11月1日、APIの変更履歴では11月2日に提供開始となっており、Claude Code、Codex、Hermesなどのエージェント環境に対応する(変更履歴)。
API料金は期間限定の割引価格で、入力100万トークンあたり0.30ドル、キャッシュ済み入力は0.006ドル、出力100万トークンあたり1.20ドル。終了日は示されていない(料金)。コンテキストウィンドウは1,048,576トークン(Vercel AI Gateway)。
Meituan自身の表では、Terminal Bench v2.1が88.4(LongCat-2.0は70.8)、Terminal Bench v4.0が38.5、DeepSWE v1.1が64.6。いずれもMeituanの自己申告だ。重みは公開されておらず、GitHubとHugging Faceでの公開は日付なしで予告されている(TechNode)。
Qodoがプルリクエスト前にCodexのコードをレビュー
OpenAIは11月2日、Codexのマーケットプレイスにプラグインを出しているQodoの事例記事を公開した(OpenAI)。Codexがコードを書く前に、プラグインはコードベースのルールや過去のプルリクエストの履歴と傾向を取得できる。Codexが変更を加えた後はQodoがそれをレビューし、開発者がプルリクエストを開く前に、同じセッション内で指摘をCodexに返す。QodoのCEO、Itamar Friedman氏は、1万以上のリポジトリを持ち、ローカルな変更が下流のサービスを壊しうる顧客がいると話す。
押さえておきたい点
- メッセージスレッドが減らすのは待ち時間で、トークンの請求額ではない。アプリは引き続き全体を送り直せる必要がある。
- LongCat-2.5はローンチ価格では安いが、スコアはMeituanによるもので、重みは公開されていない。
- Qodoの記事はOpenAIが公開した事例紹介で、独立した測定はない。
出典
- Anthropic「Make long-running agents faster with message threads」、2026年11月3日確認
- Claudeドキュメント「Message threads」、2026年11月3日確認
- Unite.AI「Anthropic Launches Message Threads Beta for Long-Running Agents」、2026年11月2日
- Meituan「Introducing LongCat-2.5」、2026年11月1日、2026年11月3日確認
- LongCat API 変更履歴、2026年11月3日確認
- LongCat API LongCat-2.5の料金、2026年11月3日確認
- Vercel AI Gateway「LongCat 2.5」、2026年11月3日確認
- TechNode「Meituan launches LongCat-2.5」、2026年11月2日
- OpenAI「Qodo builds context into AI code review with Codex」、2026年11月2日