分析
Tencentが7700億パラメータでビジョンとコンピュータ操作に対応するHy4を公開、ただし最終版のオープンウェイトはこれからと説明、ベンチマークは同社自身のもの
Tencentは7700億パラメータのHy4を公開。公開済みのウェイトは8月のプレビュー版のみで、正式版は予定の段階。ベンチマークは同社のもの。
Tencentは2026年11月4日、総パラメータ数7700億の混合専門家(MoE)モデルHy4を公開した。Hyシリーズで初めてビジョンとコンピュータ操作に対応する。ただしオープンウェイトはまだ約束の段階で、公開されているのは8月のプレビュー版のウェイトだけだ。ベンチマークはTencent自身のものである。投資・法律・購入の助言ではない。
要点
- 公開:11月4日、8月28日のプレビュー版に続くもの。ビジョンとコンピュータ操作は新機能(explainx)。
- オープンか:公開済みなのはプレビュー版のウェイトだけで、ライセンスはApache 2.0。正式版についてTencentは公開を予定していると述べるが、日付も、ライセンスの発表もない。
- ベンチマーク:Tencent自身のもの。12のテストのどれでもHy4は首位ではない(explainx)。
- 未確定:最終版のウェイトの日付とライセンス、Tencentのテスト以外での性能。
Tencentは何と言っているのか
Hy4は総パラメータ数7700億(MoE)で、コンテキストは約100万トークン。プレビュー版の仕様書ではトークンあたりの有効パラメータは490億(eesel、MadRobot)。explainxは最終版の有効パラメータ数を示していない。グラフ、文書、写真を読み取り、デモでは28億画素の航空写真から約2mの屋根の部材を見つけた(MadRobot)。コンピュータ操作(コマンドラインとグラフィカルな画面)では、Blender、CADツール、複数アプリにまたがる作業で訓練されたという(explainx)。Tencentはさらに、訓練から悪用手法やペネトレーションテストのデータを除き、同社のラボは攻撃的なサイバーリスクを顕著とは見ていないと述べ、完全なシステムカードも予告している(MadRobot、Tencentによる)。Tencent以外での性能は試されていない(DEV Community)。
「オープン」の中身:プレビュー版と正式版
プレビュー版のウェイトはHugging FaceでApache 2.0のもと公開されている(eesel、MadRobot、explainx)。正式版Hy4についてTencentはウェイトの公開を予定しており、vLLMとSGLangへの対応を伴うとするが、日付はなく、ライセンスも発表されていない(MadRobot、explainx、DEV Community)。プレビュー版のウェイトは公開済みで、正式版については、挙げた情報源は日付のない公開予定としている。したがって「オープン」と言えるのは現時点ではプレビュー版だけだ。小型版のHy4 Flashは「近日」と告知されたが、日付、価格、仕様はない。より広い議論はオープンウェイトモデルの規制を扱った記事を参照。
出典:MadRobot、explainx、eesel。
Tencentのベンチマークは何を示すのか
テストはTencentのもので、同社が7モデルについて再実行したものであり、独立したものではない。Terminal Bench 4.0ではHy4が44.4で、Claude Opus 5.5は66.4、GPT-6.1 Solは55.5、Kimi K3.1 Proは66.8。OSWorld 2.1では78.9に対し81.8、75.2、79.6。ProgramBenchでは30.0に対しClaude Opus 5.5が56.5。Tencentの12のテストのどれでもHy4は首位ではない(explainx)。Tencentは、特に最先端の数学や長期のソフトウェア開発で、最良のクローズドモデルとの間に大きな差があると認めている。同社の金融テスト(専門家213人、579課題)ではHy4が4点満点中3.04、DeepSeekは2.97。
出典:Tencent(MadRobot、explainx経由)。
提供方法と価格
ホスティング型の利用先は、Tencent Cloud(TokenHub)、OpenRouter、Tencentのアプリ(Yuanbao、WorkBuddy、CodeBuddy、ima)。Tencent Cloudの料金は入力が100万トークンあたり6元、出力が18元で、TokenHubでは2026年12月31日まで半額(MadRobot、explainx)。OpenRouterは100万あたり0.42ドルと1.25ドルを表示している(MadRobot)が、プレビュー期の報道は0.834ドルと2.501ドルとしていた(eesel、DEV Community)。数字が食い違うため、価格ページで確認が必要だ。
未確定のこと
最終版のウェイトの日付とライセンス。正式版Hy4がプレビュー版の意味でオープンか。最終版の有効パラメータ数。Tencentのテスト以外での性能。コンピュータ操作の実際の出来。OpenRouterの現在の価格。Hy4 Flashの時期。
比較表
| 項目 | 情報源が示すこと | 状態 |
|---|---|---|
| プレビュー版のウェイト | 公開済み、Apache 2.0 | 報道 |
| 正式版Hy4のウェイト | 予定、日付もライセンスもなし(Tencent) | Tencentが発表 |
| 規模 | 総計7700億、コンテキスト約100万 | Tencentが発表 |
| ベンチマーク | 12のテストのどれでも首位ではない(explainx) | Tencentが発表 |
| 実際のコンピュータ操作 | Tencent以外では未検証 | 未確定 |
よくある質問
Hy4のウェイトは公開されているのか
公開されているのはプレビュー版だけ。Tencentは正式版の公開を予定していると述べるが、日付もライセンスも発表されていない。
Hy4はClaudeやGPTに勝つのか
ここに示したTencent自身のテストでは勝っていない。3つとも、Claude Opus 5.5を下回る。
コンピュータ操作は本当に機能するのか
Tencentのテスト以外では検証されていない。
方法と限界
出典は2026年11月5日時点。数字はTencentのもので、挙げた各メディアが伝えたものとして示している。当社は何も検証しておらず、助言もしない。