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モデルAPI:AnthropicはOpenAIを2年で追い抜いた
2023年から2025年にかけて、企業のAPI支出に占めるAnthropicの割合は12%から40%に、OpenAIは50%から27%に。オープンソースは縮小している。
モデル市場は予想よりはるかに速く再び集中した。Menlo Venturesのレポート「State of Generative AI in the Enterprise」(2025年12月9日公開)によると、企業のLLM API支出に占めるAnthropicの割合は、2023年に12%、2024年に24%、2025年に40%だった。同じ期間にOpenAIは50%から27%に低下し、Googleは7%から21%に上昇した。
Menloの測定方法
市場シェアは、本番環境でのAPI利用に基づく推計金額である。Menloは2025年11月7日から25日にかけて、米国企業のAI意思決定者495人を調査し、各アプリケーションの規模で回答に重み付けしたうえで、入手できる場合は公開されている財務データと照合した。同レポートは、生成AIへの支出370億ドルのうち、2025年の基盤モデルAPIへの支出を125億ドルとしている。
変化を牽引するコード
Anthropicの伸びは、まずソフトウェア開発から来ている。コーディング市場だけで見ると、Menloは同社に支出の54%を割り当てており、OpenAIは21%で、Anthropicは6か月前の42%から上昇した。レポートは、この伸びの多くをClaude Codeの人気と結びつけている。コーディングは、AIにおける部門別支出で最大のカテゴリーとなり、40億ドル、部門別支出の55%を占める。Menloによると、開発者の50%がAIコーディングツールを毎日使っており、上位4分の1の組織では65%に達する。
利用面では、2026年のStack Overflow調査もこのリードを裏づけており、そこで最も多く挙げられたエージェントがClaude Codeである(分析記事を参照)。
逆風のオープンソース
価格の下落がオープンモデルに有利に働くという見方に反して、そのシェアは2024年の19%から2025年には11%に低下した。Menloは、2025年4月のLlama 4以降に大きなリリースがないLlamaの停滞を一因に挙げている。中国のオープンモデルはAPI利用全体のわずか1%、企業のオープンソース利用の約10%にとどまる。
大企業の外では状況が異なる。スタートアップや個人開発者の間では、Qwen、DeepSeek、Kimi、MiniMax、GLMが急速に伸びている。DeepSeekとMiniMaxの最新の「Flash」モデルも同じ方向を示している(記事とオープンソースモデルのページを参照)。
供給リスク
上位3社のベンダーがAPI支出の88%を占める。単一のモデルに依存して作ったプロダクトは、そのベンダーの障害、価格、法的リスクを引き継ぐことになる。Menloはまた、ほとんどのアーキテクチャが依然として単純であることも指摘している。計画し、行動し、フィードバックを観察して適応する本物のエージェントといえる企業導入は16%にとどまり、残りはモデル呼び出しの周りに固定のワークフローを組んだものである。
開発者にとっての意味
- 抽象化レイヤーを作る:モデル呼び出しを切り離しておけば、アプリケーションを書き直さずに、Claude、GPT、オープンモデルを切り替えられる。
- 自分のタスクでテストする:市場シェアの差は主にコーディングを反映したものであり、他の用途では順位が異なる可能性がある。
- 1トークンあたりの価格だけでなく、タスクあたりのコストを追う:高価なモデルのほうが、少ない呼び出しでタスクを終えられることがある。
限界
Menlo VenturesはAnthropicの投資家であり、これはレポート自身が開示している。サンプルは米国企業に限られ、数値は2025年末のものである。その後、両社とも新しいモデルをリリースしている。さらに、これらはベンダーが報告した売上ではなく、推計の支出額である。
出典:Menlo Ventures, 2025: The State of Generative AI in the Enterprise、2025年12月9日。